MVNOデータ通信が爆発的に普及しつつあるなかで、SIMフリーのモバイルデータ端末も爆発的に売れ始めてきた。現在モバイルデータ通信端末の決定版ともいわれているAterm MR03LN。これの後継機種であるMR04LNが2015年7月16日に発売されるが、その性能の違いを比較表にして発売直前レビューしてみることにした。期待通りの性能なのか?見るべきポイントごとに解説していきたい。
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対応 周波数 |
2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz | 2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz |
通信方式 | LTE(LTE Advanced) | LTE |
LTE伝送速度 | 受信300Mbps/送信50Mbps | 受信150Mbps/送信50Mbps |
3G伝送速度 | 受信21Mbps/送信5.7Mbps | 受信21Mbps/送信5.7Mbps |
SIMロックフリー | ○ | ○ |
SIMスロット数 | 2 | 1 |
国際ローミング | ○(クラス5) | ○(クラス4) |
公衆無線LAN | ○ | ○ |
連続通信時間 | 12時間 | 12時間 |
休止状態 | 1000時間 | 1000時間 |
連続待受 | 30時間 | 30時間 |
通信規格(2.4Ghz) | 11n/11g/11b | 11n/11g/11b |
通信規格(5GHz) | 11ac/11n/11a | 11ac/11n/11a |
無線LAN伝送速度 | 867Mbps | 433Mbps |
同時接続台数 | 16台 | 10台 |
Bluetoothテザリング | ○ | ○ |
USBテザリング | ○ | ○ |
ディスプレイ | 2.4インチ | 2.4インチ |
リモート起動 | ○ | ○ |
簡単設定 | ○ | ○ |
クレードル | ○ | ○ |
寸法 | 63×111×11 | 64×111×111 |
重さ | 111g | 105g |
最大データ通信速度
受信で最大150Mbpsだったものが300Mbpsまで上昇している。これはLTE Advancedに対応したことが大きく影響している。通信速度の高速化は非常に魅力だが、これは通信コストの上昇というデメリットがあることも忘れてはいけない。現状の日本におけるモバイルデータ通信環境は広告では使い放題をうたっているが実質的には通信量が制限されている従量課金が大半を占めているし、そもそも300Mbpsもの通信速度を外出先などのモバイル利用で必要とするか?だったり、家庭でも利用するとしたら回線の安定度は担保されているのかなども検討していかなければならないだろう。
SIMスロット数
SIMスロット数が2つに増えたことで、2つのデータ通信プランを簡単に切り替えできるようになった。オススメの考え方は、ぷららモバイル定額無制限プランのような速度に派手さはないが安定した回線速度が出る月額料金の安いプランのSIMを差して、急な用件で高速インターネット通信が必要になったとき用にデータ通信量制限1G程度だが高速の非常に安価なプランのSIMをお守り代わりに差しておくやり方だろう。
国際ローミングクラス5に対応
海外でも日本のSIMがそのまま使えるというやつだが、これにはクラス1から5までクラス分けされている。MR03LNはクラス4で3G回線までの利用が可能だったがMR04LNではがさらに高速なクラス5というLTE回線が海外でも接続できるような仕様になった。これに関して言えば、そもそも海外で利用しないのであればあってもなくてもいいし、3G回線が遅いかというとメールの送受信やウェブ閲覧程度で極端にストレスを感じるほどでもない。また、先述したとおり通信速度が速くなれば通信料金も上がるものなので、考えどころだ。
同時接続台数が16台にアップ
同時接続台数が10台から16台にアップした。のだが、この機器で16台を同時接続する状況は現在ではあまり想定できない。今後データ通信を提供する側が回線増強したり新たなサービスを提供することで活きてくる可能性はあるだろう。
将来性を見据えたらMR04LNだが現状はMR03LNでも
以上、MR04LNとMR03LNの主に変更となった部分を中心に比較してみた。比較してみて感じたのは現状のモバイルデータ通信サービスを考えたらMR03LNのほうが安いのであればMR03LNでもいいと思う。ただ、MVNOのマーケットは注目されて間もないため、今後新たな安価で高速なサービスがでてくることは充分考えられる。しかもそれは5年10年先の話ではなく、半年1年というそう長くない将来に実現されることが考えられるのだ。そうした将来性を考えたら格安で買えるチャンスの時期にMR04LNを購入しておくのも手だ。
そしてチャンスの時期といえば今だ。2015年7月15日現在、ぷららモバイルでは定額無制限プランとの契約とセットという条件ではあるが、Aterm MR04LNが格安で購入できるキャンペーンを実施している。この定額無制限プランはデータ通信量は無制限で使用できるだけでなく最低契約期間の設定が無いため、いつでもストップすることができるとても好感のもてるプランだ。3Mbps自体はモバイル使用ならばほとんどストレスに感じることなく利用できるし、MR04LN自体もSIMフリー端末なので、今後新たなサービスが出てきたらいつでも端末を使いまわしてそちらに乗り換えることもできる。これから回線契約を考えているのであればぷららモバイル定額無制限プランはイチオシだ。
※追記
2016年2月29日現在、ぷららモバイルの定額無制限プランはユーザー数が増えたせいか時間帯によって速度が不安定な傾向にあるようだ。現在U-mobileが価格とスピード両面で上回っているため比較してみた。
対象プラン | LTE使い放題プラン (データ専用) |
定額無制限プラン (データ専用) |
初期費用(税込) | 3240円 | 3240円 |
月額費用(税込) | 2678円 | 2980円 |
回線速度(下り) | 最大225Mbps | 最大3Mbps |
回線速度(上り) | 最大50Mbps | 最大3Mbps |
通信容量制限 | 無し | 無し |
通信エリア | Docomoと 同エリア |
Docomoと 同エリア |
SMS | 対応 | 対応 |
テザリング | 対応 | 対応 |
この記事を書いた2015年7月15日の段階ではうたわれている速度と実効速度との落差が激しいといった評価だったが、この半年で大幅な改善がなされている。インターネットの接続サービスは時間がたつほど改善に改善が重ねられていくので、絶対的にコレがオススメ!ということは難しいが、U-mobikeが2015年2月29日現在最もオススメできるMVNOのSIMフリーデータ通信サービスであることは間違いない。