ASUS Eeebook X205TAだけでなく、最近のモバイルPCにはDVDやブルーレイといった光学ドライブが付いていない。また、X205TAの対抗馬本命とされている8月発売予定のAcer Aspire One Cloudbookも光学ドライブは内蔵されていないと予想されている。これはコストを抑えるというだけでなく、そもそも光学ドライブの需要が減ってきたことや光学ドライブにかかる電力消費が結構あるため、モバイルPCがウリとする電池の持ち時間をより長くするための工夫と言える。そうは言っても必要なときには必要になってくるのが光学ドライブだ。ソフトウェアのインストールの際、最近でこそダウンロード版の販売が主流となっているが、まだまだメディアからインストールしなければならないソフトはたくさんある。また、出張先でちょっと映画を見たいなんていう需要もあるだろう。こういったときに問題になるのがDVDとブルーレイのどちらを選ぶべきか?だ。
結論から言うと大は小を兼ねるなのでブルーレイということになる。ブルーレイドライブであればCDやDVDの再生も可能だからだ。しかし外付けブルーレイドライブはまだまだ高い買い物だ。限りある予算を有効に使うためにどういったことを考えていけばいいのだろうか?
ビジネス用途ならブルーレイより外付けDVDや外付けHDDか
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ビジネス用途ということで考えたとき、ブルーレイが必要かというとそうでもないのでは?ビジネスシーンでブルーレイディスクでデータをやリとりするケースはほとんどないのではないだろうか?
まず、ビジネスシーンで行われるデータのやり取りはメールだったりUSBメモリ、そしてCDやDVDである場合がほとんどだろう。ブルーレイディスクはメディア代もバカにならないため、積極的に利用することはあまり考えられないのではないか?また、外付けのブルーレイドライブは安いものでもBUFFALO製で5000円前後。2000円台で購入できるDVDドライブと比べてまだまだ割高だし、先述したとおり5000円前後の金額を出して大容量のデータを持ち運ぶのであれば、安価で大容量化が進んでいるUSBメモリーや外付けハードディスクの方が便利だ。
ブルーレイの容量はダブルレイヤー(2層式)でなければ25G。これに対して32GのUSBメモリーが現在1000円台で購入できる。また、5000円程度の予算があるのであればコンパクトな500G程度の外付けHDDが購入できる。データの持ち運びでどちらをとるかは一目瞭然だ。
最近の格安モバイルPCでの動画視聴でブルーレイが必要か?
つぎに動画視聴用途だ。ブルーレイは1層のものでもDVDの約5倍もの大容量なので、より繊細な映像と高音質な音声を楽しむことができる。なので新幹線などのちょっと長い移動の間や旅先でのヒマな夜などに映画を見たいという方もいるはずだ。その分マシンパワーもかかるとはいえ、Eeebook X205TAや8月に発売されるAspire One CloudbookでもAtom CPUを積んでいるのであればブルーレイディスクは問題なく再生できる。
ここで判断するべきは解像度の問題だ。X205TAに代表される最近のウルトラモバイルPCの解像度は1366×768。これに対してブルーレイ殿解像度は1920×1080、そしてDVDの解像度は720×480だ。この数字から言えることは、ウルトラモバイルPCではDVDならDVDの解像度を最大限に引き出すことができるが、ブルーレイだと解像度のすべてを引き出すことはできないということだ。