スマートフォンは通話だけではなく、メールに動画閲覧、ゲームや仕事など様々な用途で活用することができる現代で必携のツールだ。そしてスマートフォンでの動作を司る心臓部がCPUだが、この性能はあなたのスマホの動作が速いかどうかを決める重要な要素の一つである。

ワイモバイルのDIGNO C 404KCなどに搭載されているMSM8916 1.2GHz(クアッドコア)とNEXUS5などに搭載されているMSM8974、2.26GHz(クアッドコア)はどちらもスマートフォンに採用されているCPUであるが、その体感的性能差は大いのだろうか?今回は代表的な機種であるDIGNO C 404KCとNEXUS5の性能差から比べてみることにした。
DIGNO C 404KC vs NEXUS5
下の表がDIGNO C 404KCとNEXUS5のスペック比較表だ。今回は主に赤字の部分を中心にCPU差について解説していこうと思う。まず性能でいくとNEXUS5のMSM8974、2.26GHz(クアッドコア)の方が良いのだが、実際スマホを操作する際の体感的な性能差やそのほかのメリットデメリットはあるのだろうか?
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| サイズ | W73-H144-D10.8 | W69-H138-D8.6 |
| 重さ | 146g | 130g |
| 連続通話時間 | 約1290分 | 約780分 |
| 連続待受時間 | 約640時間(4G) 約880時間(3G) |
約590時間(4G) 約630時間(3G) |
| 電池容量 | 2300mAh | 2300mAh |
| OS | Android4.4 | Android5.0 |
| CPU | MSM8916 1.2GHz | MSM8974 2.26GHz |
| CPUコア数 | 4(クアッドコア) | 4(クアッドコア) |
| ROM | 8GB | 16Gか32G |
| RAM(メモリ) | 1GB | 2G |
| 対応外部メモリ | microSD microSDHC ※最大32GB |
非対応 |
| データ通信方式 | AXGP / LTE / 3G | LTE/3G |
| 4G通信速度(下り) | 最大112.5Mbps | 最大112.5Mbps |
| AXGP速度(下り) | 最大110Mbps | 非対応 |
| 3G通速度(下り) | 最大21Mbps | 最大21Mbps |
| 画面サイズ | 5.0インチ | 5.0インチ |
| 解像度 | 540×960 | 1080×1920 |
| カメラ画素数(メイン) | 500万画素 | 800万画素 |
| カメラ画素数(サブ) | 200万画素 | 130万画素 |
| フラッシュ | 有り | 有り |
| フォトライト | 有り | 有り |
| Wi-Fiテザリング | 対応(10台) | 対応(10台) |
| Y!モバイルメール | 対応 | 対応 |
| MMS | 対応 | 対応 |
| SMS | 対応 | 対応 |
| おサイフケータイ | 非対応 | 非対応 |
| NFC | 非対応 | 対応 |
| 防水/防塵 | 対応 | 非対応 |
| 耐衝撃 | 対応 | 非対応 |
| ワンセグ | 非対応 | 非対応 |
| 無線LAN | b/g/n | a/b/g/n/ac |
| Bluetooth | 対応(Ver4.0) | 対応(Ver.4.0) |
| GPS | 対応 | 対応 |
| 国際ローミング | 対応 | 対応 |
両者ともウェブの閲覧であったりYoutubeやHuluといった動画サイトの視聴、メールなどスマートフォンの基本的な動作についてはほとんど違いはないといっていいだろう。ただし多くの3Dグラフィックを駆使するようなアプリだと若干動作にカクつきがあるようだ。しかしどちらもクアッドコアという4つの処理を同時実行できるCPUを搭載しているため、これも大きな差は無い。
次に重要な要素は消費電力だ。基本的にCPUは機械の中で最も多くの電力を消費するわけだが、MSM8916 1.2GHz(クアッドコア)のほうが性能が低い分消費電力は当然少なくて済む。結果としてスマートフォンの連続動作時間もNEXUS5よりDIGNO C 404KCのほうが長くなる。
DIGNO C 404KCは防水・防塵、耐衝撃対応のスマホのため、ビジネスシーンやアウトドアなど、長時間充電ができない状況に置かれる方にとっては消費電力は重要な点だが、敢えてCPU性能を落としつつも体感的な動作はしっかり担保している点が秀逸といえるだろう。







