今年の2月にASUS社から発売されたEeeBook X205TA、よくApple社のMacbook airと比較されがちだが、WINDOWS系のセカンドPCを検討している方たちにとっては今年最高のPCかもしれない。
このPCはメインとして使用するかサブとして使用するかで評価が大きく分かれてしまう。
私はこのPCをサブPC、つまり自宅や職場にはメインのパソコンがあって、外出先等でのウェブ閲覧やメールチェックに書類編集、息抜きに軽くYoutube等の動画サイトで動画閲覧程度の用途を想定して評価しようと思う。
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サブPCに求める最低限の条件は以下の通りだ。
１．購入しやすさ
２．持ち運びしやすい大きさと軽さ
３．電池の持ちが良い
４．サブPCで使用が想定されるソフトが快適に使える
それぞれについて評価していきたい。

１．購入しやすさ
この価格設定には正直恐れ入った。Amazonでブルーモデルがわずか33000円で購入できる。2011年版Macbook airが中古でも6万円や7万円で販売されていることを考えると今年のモデルでこの価格は破格以外の何物でもない。

２．持ち運びしやすい大きさと軽さ
Macbook airもEeeBook X205TAも同じ11.6インチディスプレイモデルだ。この2つを比較するとイメージしやすい。
まずMacbook airのサイズは以下の通り。
横幅：30cm　奥行き：19.2cm　厚さ：1.7cm
次にEeeBook X205TAのサイズは以下の通り。
横幅：28.6cm　奥行き：17.5cm　厚さ：19.3cm
ディスプレイサイズは同じであるにも関わらず大きさは大差ない。つまりわずか3万円台でMacbook air並の持ち運びやすさが実現できることは非常に大きい。しかもWindowsなのでこれまでMacのようにWindowsソフトを動かすためにBootcampでOSを入れたりする作業も不要だ。

3．電池の持ちがいい
外出先でiPhoneやiPadを電源ケーブルにつないだまま使用することがほとんどないように、このPCならほとんどの作業をいつでもどこでもケーブルに縛り付けられることなくすることができると断言できる。
１日くらいなら外出先へわざわざ電源ケーブルを持っていく必要がない、部屋のどこでもPCを開いて作業ができるといったことがこれほど便利なのかと気づかされるだろう。
EeeBook X205TAの電池の持ちはカタログ値で驚異の11.3時間と、Macbook airより1時間以上も長い。実際にウェブ閲覧や文書作成、動画サイトの閲覧等をやってみたが、バッテリーに特別気を遣うことなく使用したとしても8時間以上連続使用することができた。充電時間もたった2.4時間で済むため、万が一出先でバッテリーが尽きたとしても少しまとまった時間があればすぐに復活できるタフさも魅力だ。
電池の心配を全くすることなく丸1日どこでもパソコンを開けるライフスタイルを実感したら、もう飼い犬のように電源ケーブルにつながれた生活に戻れないくらいヤミツキになってしまう。

４．サブPCで使用が想定されるソフトが快適に使える
CPUはAtom Z3735F(Bay Trail)1.33GHz/4コア。このCPUは主にASUS VivoTab Note 8 タブレットPCやLenovo タブレット YOGA Tablet 2 with Windows キーボード・OffieHome & Business 2013付きなどに代表されるWindowsタブレットで主流になっているCPUだ。FF14やドラクエみたいに3Dグラフィックをふんだんに使うゲームをすることは不可能だが、内蔵されてるインテルHDグラフィックスがそこそこ使えるので、艦コレに代表される簡単なソーシャルゲームやYoutubeの視聴などは問題なく可能。
メモリが２Gしか無いという点が処理速度にどのような影響を及ぼすのかが懸念されているが、メモリを増やすと必然的に消費電力が増える。増える消費電力をカバーするためにメモリを２Gに抑え、その代わりハードディスクではなくSSDを搭載した点も、バッテリーの持ちにこだわった努力をうかがい知ることができる。
実際にウェブ閲覧やワードエクセルでのテキスト作成に表計算、パワーポイントでの資料作成などをやってみたところ、これはさすがSSDというべきか、特別ストレスを感じることなく使用することができた。

過去、100円PCで爆発的なヒットをもたらしたASUS社のモバイルPCだが、あの当時の性能はお世辞にも良いとは言えなかった。画面も8.9インチと小さいだけでなくCPUはAtom N270というシングルコアでメモリも１Gしかなかった。そのためほとんどの動作がモタつき、本当にギリギリセカンドPCとして使用できる程度のものでしかなかった。
しかし今回発売されたEeeBook X205TAは使う人によってはメインPCとしても充分に通用するといえるクオリティに仕上がっている。

最新のMacBook airの半額以下の料金、外出先でバッテリーの減りを気にする必要も無く、ストレス無くソフトウェアを使用することができる点を考えると、今年のサブPC購入はこれ一択といっても過言ではない。

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