カタログスペックだけで選んではいけない!あおり運転対策として自分に合ったおすすめのドライブレコーダーの選び方は?

2019年8月に常磐道で起きたあおり運転の容疑者が逮捕された「事件」であおり運転に対する注目度が高まり、あおり運転対策グッズの一つとしてドライブレコーダーが注目されている。

しかしドライブレコーダーも種類が豊富でどれを選べばいいかがわからないことがほとんどだ。有名ブランド品だと3万円を超えてくる高額なものもあって手が出しづらい。また、カタログスペックだけみると高額なものと大差の無い性能のものが数千円台で購入できることもあるが、カタログスペックだけでドライブレコーダーを選ぶと肝心なときにちゃんと動作してくれないなどのトラブルが起こる不安も残る。

そこで本記事ではあおり運転の特徴の解説と、ドライブレコーダーを選ぶ際に「〇〇万画素」とか「フルHD」などといったカタログスペックだけを鵜呑みにせず、その他にどういった点を気を付けるべきかを解説していこうと思う。自分に合ったドライブレコーダーを選ぶ際の判断基準となれば幸いである。

あおり運転の特徴

今回の常磐道で起きたあおり運転「事件」以前にあおり運転に対する注目はされていた。大きく注目されたのは2017年6月、東名高速道路で起きたあおり運転による死亡事故だ。

この事故をきっかけとしてIATSS(公益財団法人国際交通安全学会)で発表された『日本におけるあおり運転の事例調査』という資料によると日本のあおり運転の特徴は以下の通りとしている。

あおり運転加害者の特徴
 加害者の約9割が四輪車両
 加害車両の約4割が500万円以上の高級車種
 加害者の大半が男性
 加害者の絶対数は40歳代が最多
 社会的階級が高い傾向がある

あおり運転被害者の特徴
 被害者の約9割が四輪車両
 被害車両の約4割が200万円未満の車種
 被害車両の中で500万円以上の高級車種はたった1割
 被害者の約8割は男性
 社会的階級が低い傾向がある

あおり運転の発生場所と時間帯
 約9割が一般道で発生している
 どの時間帯でもほぼ均等に発生している

などといったことが挙げられている。つまり主に一般道で社会的地位の高い人間が自分より地位が低い(低そうな)人間に対して嫌がらせをするパワハラのような現象が起きていると言える。そのためドライブレコーダーを選ぶ際にはこうしたあおり運転の特徴を踏まえてうえで選んでいく必要があるだろう。

ドライブレコーダー選びの3大チェックポイント

ではドライブレコーダーを選ぶ際には解像度などといったカタログスペック以外の部分でどういった点をチェックしておくべきだろうか?

 視野角の広い前後方カメラ
あおり運転の加害者はほぼ確実に後ろからあおってくる。そして被害者が「あおられた」と言ったとしてもどの程度をもって「あおった」なのかは人によって感じ方がさまざまだ。自分としてはあおられたように感じたとしても加害者が「いや、あおっていない」などと言い逃れることもできてしまう。客観的な証拠を残すことが非常に重要になってくるため、前後に視野角の広いカメラを設置してほぼ360度録画できる状態であることが望ましい。

 壊れにくい
現実として事故やあおり運転などといったトラブルは毎日のように起こるものではなく、万が一何か起こったときのために必要となるものだ。自動車の車内は真夏は放っておけば50度以上になる場合もあるし真冬はゼロ度を下回り、機械にとっては非常に劣悪な環境といえる。こうした環境に耐えきれず故障をして、肝心な時にうまく動いてくれませんでしたでは非常に困るわけなので、最低限の耐久性は求めておきたい。

 暗い時間帯の撮影性能
夕方~夜間の暗い時間帯にどの程度精度高く撮影できるかはドライブレコーダーを選ぶ際の非常に重要な判断基準となる。ドライブレコーダーは夜間の撮影が弱点となっているが、ブランド品のドライブレコーダーと比べて安価なドライブレコーダーはこの点が一番弱い。有名ブランド製のドライブレコーダーでも暗く映ることは珍しくない。どれだけ視野角が広くて解像度の高いカメラだとしても暗いところでハッキリと映像を映すことができなければ証拠を残すためには不十分だ。

格安ドライブレコーダーを比較検討。オススメはコチラ

以上のことを踏まえて2万円行くか行かないかの価格からそれ以下の格安ドライブレコーダーを調査してみた結果、以下のものがオススメできそうだ。
※価格は2019年8月25日現在のもの

YOKKOO社ドライブレコーダーYO-700フルHD前後カメラ1200万画素
『価格性能のバランス抜群!最初に選ぶならコレ一択で良いレベルの完成度』
前後カメラ/wifi搭載/GPS内蔵/32Gの記録カード付き/SONYセンサーIR夜視機能/170度視野/常時録画/駐車監視/2年保証/

販売価格:15980円
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夕方の撮影性能:S
夜間の撮影性能:A

2万円どころか1万5000円台で購入できる安さと性能を兼ね備えたバランスの良いドライブレコーダー。また、夕方~夜間の撮影にも強く相手のナンバープレートもしっかりと映し出してくれる。夜間の撮影動画がコチラとなる。前半5分が前方、後半5分が後方撮影だ。

32Gの記録カードも付いてくるのが意外に嬉しい部分だ。初めてドライブレコーダーを購入するのであればこれ一択で良いレベルの完成度に仕上がっている。画素数が1200万画素と、他のドライブレコーダーに比べたら若干控えめな数値に見えるが、ドライブレコーダーの「画素数」はそこまで重要視する必要は無い要素だ。それよりも一定基準の性能を満たしているのであれば夕方~夜間の撮影精度に注目して選んでいくといいだろう。

オールインワン・ドライブレコーダーGoSafe S36GS1
『多機能オールインワン!リアカメラ防水でバックカメラとして活用可能』
前後カメラ/GPS内蔵/32Gの記録カード付き/前後SONYセンサー搭載/リアカメラ防水/リアカメラ車外取付可能/フロント140度リア180度視野/速度制限標識警告/出発遅延警告/車線逸脱警告/ドライバー疲労警告/駐車監視

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販売価格:21162円
夕方の撮影性能:A
夜間の撮影性能:S

ある程度機械に強い方であればプラス5000円程度上乗せしてコチラのドライブレコーダーもオススメだ。夜間の撮影性能がYOKKOO社製のものより若干優れているが、画質はそれほど大差はないと考えていい。夜間撮影時の動画がコチラとなる。

このドライブレコーダーの最大の特徴は多くの機能を備えているだけでなくリアカメラがIPX7防水対応で車外取付可能という点だ。車外取付ができるので後方の視野角をより広く確保できるだけでなくバック駐車を支援してくれるバックカメラとしても活用可能となる。コチラのドライブレコーダーにも32Gの記録カードが付属。「ドライブレコーダー搭載」のステッカーが付属しているのも意外に嬉しい点である。YOKKOO社のドライブレコーダーよりも多くの運転支援機能が付いているため、バックカメラが付いていない車を使っている方やある程度機械に強い方であればコチラもオススメだ。

APEMAN ドライブレコーダーC860
『性能は劣るが1万円前後で探すならコチラがオススメ!』

 AMAZONでの購入はコチラから
販売価格:9980円
夕方の撮影性能:A
夜間の撮影性能:B

GPSやWifiが非搭載な点と夜間の撮影の場合若干視野が狭くなることに妥協できるのであれば1万円前後で購入できるコチラがオススメだ。撮影動画はコチラ。

さすがに上二つと比べて画質は多少粗くなってはいるが、価格を抑える代わりに妥協できる部分は妥協するというのであればコチラでも充分なパフォーマンスといえるだろう。